【雪山登山】滑落事故多数!危険度最大級【白老3山】白老岳・北白老岳・南白老岳

雪山も慣れてきた今日この頃。

今回は少しレベルの高い山に登ります。
(登山日:2021年2月13日)

白老岳・北白老岳・南白老岳

支笏湖の南西に位置する冬限定の山「白老3山」。

今回はこの3峰を縦走します。

崖っぷちを歩く北白老岳、本峰の白老岳、急登・凍結斜面の南白老岳、と難所続きの山です。
北から南へと進むルートを選びました。

【重要!】滑落事故多数!!

白老3山では悲しい事故も起こっています。
自分の登山スキルに見合っていなければ、登山は控えて下さい。

登山口

 

登山口は2つあるのですが、今回は「滝笛トンネル西側」からスタートします。

車は7~8台ほど駐車できるでしょうか。

車上荒らしもあるようなので、施錠は確実に…。


能宇延平もここからスタートします。

登山開始

北白老岳へ

トンネルの右側から登山開始!

はじめからスノーシューで行きます。


キレイな朝焼けの中、スタート!

まずはトレースに従っていけばOK。ただ、お隣の能宇延平も同じルートでスタートします。

鉄塔が現れたら、鉄塔沿いに登っていきましょう。

私はしっかりとしたトレースについて行ったら、能宇延平へのルートでした…。


この鉄塔が現れたら山に取り付いてください。鉄塔沿いが正規ルートです。

北白老岳へは鉄塔!

なかなかのロング急登です。

トレースがなければ、かなりしんどいと思います。

ただ、振り返ると嬉しい絶景が待っています。

羊蹄山がドーンと見えております。
疲れたら振り返って癒されましょう。

登り切ったらしばらく平坦な道となります。

ここで体力を回復しながら、のんびりと進みます。

北白老岳に近付いたところで右へ方向転換。

森に入ったら登山本番です!


遠くに樽前山や風不死岳、恵庭岳が見えますよ~。


条件が揃えば、キレイな樹氷が見られそうですね。

しばらく歩くと見えてきました。

雪庇です…!!
山頂に向けて張り出しが増していきます。
絶対に乗ってはいけません。
崩れたら一巻の終わりです。

林間を歩けるところも多いので、できるだけ雪庇から離れて歩きましょう。

安全第一!!


踏み抜いた跡や、人がはまった跡が所々に…。
一つ間違えば…。

山頂が見えてきました!

ただ、この雪庇のスゴイこと…!
山頂まで永遠に続いているし、張り出し方も半端ない。
「気が付かずに雪庇に乗っていた」等がないように。

気を付けながら進むと見えてきました。

山頂です!

山頂標識は2つありますよ~。
お見逃しなく!

そしてここの景色の素晴らしき事!
大好きな支笏湖方面がバッチリ見えております。


恵庭岳。


支笏湖。


風不死岳・樽前山。

もう最高です。


私の上には青空しかありません。

白老岳へ

 

休憩しながら景色を堪能した後は、本峰の白老岳へ。

そのまま奥へ進みます。

少し稜線歩きが楽しめます。

一度標高を下げます。
白老岳へ取り付くまでは穏やかな山歩きです。
そう、取り付くまでは…。

さぁ、目前に迫ってまいりました。
白老岳です。

で、この登りが辛いんだ…。

あ、ちなみに一番の樹氷ポイントかもしれません。

雪が降った後とかはとてもキレイだと思います。

そしてこの急登…。


写真でわかるかなぁ?

とてつもない角度です。
もっとわかりやすい写真があれば良かったのですが、とにかく急登です。

ゆっくりゆっくりと、できるだけ緩やかなルートを取りながら進みました。

そして…、

白老岳山頂です!

ここが一番安全で、ルートもわかりやすいので混んでいました。
(向こう側から登るルートが一般的)

3山の中で一番のパノラマ絶景です。


これから向かう南白老岳。


振り返り。

どっちを向いても絶景です!

羊蹄山だけ惜しかった!
うっすらとガスがかかっていました。

南白老岳へ

では、ラスボスとも言える最難関の南白老岳へ向かいます。

標高は白老岳の方が高いですが、難易度は圧倒的に南白老岳の方が上です。

心してかかります。

まずは一度下ります。

ここまで来ていれば、この先は難しく感じないと思います。

取り付く前に広場があります。
ここで「スノーシュー&トレッキングポール」から
「12本アイゼン&ピッケル」へ装備チェンジ!

スノーシューでは絶対に無理です!!

この短時間で5人の滑落者を見ました。
全員スノーシューでした。
万全の雪山装備で臨みましょう。

では、いざ出陣!!

急登&カリッカリの斜面です。
それでいて、柔らかく足が埋まるところも。
刻一刻と状況が変わります。

稜線に出ると少し安心しますが…、

またしても雪庇の連続。
しかも今度は超細尾根。
慎重に進みます。

そして遂に…、

ラスボス攻略!
南白老岳登頂です!

ちなみに眺望は期待できません。
標識側は木、正面は登りの雪庇で向こうがよく見えません。

ここは達成感を味わう山ですね。

下山

下山で来たルートを登り返す体力はありません。

南白老岳と白老岳の間のルートから下山し、国道を歩いて車まで戻りました。

まとめ

無事に帰って来れましたが、道央圏の雪山の中では危険度の高い山です。

特に南白老岳では滑落者を見ましたし、過去に悲しい事故も起こっています。

登るなら最善の準備とトレーニングをして臨みましょう。

ただ、登った時の達成感はとても高い山です!!

YouTube

この山行の様子は動画でも見ることができます。

ぜひご覧下さい!

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