どうも、ガッキーです。
冬キャンプ考察も第3回目となりました。
今回は酸欠のお話。
寒くなったら当たり前に使う暖房。
冬のキャンプでもよく暖房を使っている話を聞きますが、
使い方を間違えたら大変危険な存在となります。
寒いからといって締め切ったテント内やスクリーンタープ内など狭い空間で火を使ったら、
内部の酸素は消費していく一方。
人は酸素を失ったらどうなるか…。
灯油ストーブでも危険性はありますし、炭火や焚き火はもってのほか。
実際に悲しい事故は発生しています。
酸素濃度18%以下で身体に影響が出始め、6%以下になると失神、そして死亡。
どれも恐ろしい物ばかり…。
特に酸素濃度6%以下では、一呼吸で一瞬にして死亡してしまいます。
初期段階では自覚症状はありませんので、気が付いたときには手遅れとなっている場合がほとんどの様です。
数秒でも大丈夫というのは、まだ酸素濃度が足りている状態なだけ。
危険はすぐ目の前にあります。
酸素に強く依存している脳は、酸欠によって損傷を受けると元には戻りません。
たとえ助かったとしても、言語障害・運動障害・視野狭窄・四肢の麻痺・幻覚・健忘症など、様々な後遺症が残ります。
昔の工事現場や工場、炭鉱内等では酸欠状態で倒れている人を助けに行こうとして、次々と人が倒れていく事故も多発していました。
これぐらい大丈夫だろう、といった安易な考えが事故に繋がります。
外に排気を行う機器(薪ストーブ等)であれば
問題ありませんが、排気の逆流やテント内への流入には十分気を付けましょう。
どうしてもテント内等で火器を使うのであれば、十分な換気と酸素濃度計の設置を行いましょうね。
以上、酸素欠乏危険作業主任者からの酸欠のお話でした。