こんにちは、ガッキーです。
みなさん、テント泊していますか?
低山の雪が解け始め、夏のテント泊に向けて準備を始める時期になってきましたね。
黒岳テント場(2021年6月末)
手持ち装備の確認をしたり、お店に行ってニューギアを見たりと、楽しいものですよね。
私は2021年に大雪山黒岳でテント泊デビューをしました。
はじめはドキドキ、ワクワクしながら歩いたことをよく覚えております。
始めて行く時は状況がわからなくて不安にもなるんですよね。
今回は大雪山黒岳テント場までのルートと、1泊お世話になる黒岳石室及びテント場のご紹介を致します。
テント泊とは
登山やキャンプをしない方には馴染みのない言葉ですよね。
テント泊とは「テントで泊まる事」です。
まぁ、そのままですよねw。
要はキャンプです。
「テント泊に行く」、「テント泊をする」などの様に使いますね。
ただ、使うのは登山に限られているように思います。
よくあるキャンプではテント泊という言葉は使いません。
「バンガロー泊」「タープ泊」「テント泊」などの様に、泊まる手段の説明には使いますが、「キャンプに行く」と言い、「テント泊に行く」とは言いませんよね。
なので、私は登山用語として認識しています。
北海道のどこでテント泊ができるのか
基本、山でテント泊をするのは禁止されています。
テント泊ができるのは許可された場所「キャンプ指定地」のみです。
北海道ではこの「キャンプ指定地」が少ないんですよね。
勝手にテントを張ってはダメです。写真は樽前山。
キャンプ指定地はほぼ大雪山に絞られてしまいます。
(一部他にキャンプ指定地がありますが、上級者向けばかり)
なので多くの登山家はテント泊をするなら大雪山に向かいます。
その中でも、設備が整っていて初心者でも安心なキャンプ指定地が、
「黒岳石室のキャンプ指定地」
です。
一般的に「キャンプ指定地」とは言わず、「テント場」や「キャンプ場」、「野営場」などと言いますね。私は「テント場」「テン場」と言います。
そのテント場は石室と隣接しています。
石室にはトイレあり、水あり、夏季なら管理人さんが常駐していて少しだけど物販もありと、いたれりつくせりです。
(トイレ→有料のバイオトイレ、水→雨水を溜めたもの、もしくは少し歩いて雪解け水)
ちなみに「石室」は「いしむろ」と読みます。
私ははじめ、この読み方がわからなかったです…(「せきしつ」?)。
北海道にあるのはすべて「避難小屋」です。
いざ黒岳石室へ!
ロープウェイとペアリフトを活用!
まずは文明の利器を使いましょう。
層雲峡にあるロープウェイ乗り場(2021年9月中旬)
層雲峡にある「大雪山層雲峡黒岳ロープウェイ」へ。
ここからロープウェイを使って一気に5合目まで上がってしまいます。
もちろん「歩きたい!」という方は歩いてもOK。
しっかりとした登山道がありますよ。
5合目の黒岳駅に着いたら、次はペアリフトに乗ります。
ロープウェイとセットでチケットを購入すると、少し安くなりますよ。
往復:ロープウェイ2,400円、ペアリフト800円
セット:3,000円
5合目の黒岳駅(2021年6月末)
ペアリフト乗り場(2021年6月末)
ペアリフトで7合目まで上がり、ここからが登山スタートです。
左がペアリフト乗り場、奥が7合目登山事務所(2021年6月末)
事務所に登山届があり、事務所の右側が登山口。
ここから黒岳山頂までのコースタイムは「1時間25分」、山頂から石室までは「25分」。
合計1時間50分なので、比較的初心者でも歩けます。
危険個所もなく、急登も多くはありません。
道自体はよくある登山道です(景色は最高です)。
黒岳の紅葉(2021年9月中旬)この年は紅葉の当たり年!
この岩(通称:招き岩)が近くなったら山頂までもう少し!(2021年9月中旬)
テント泊装備は10kg以上あるので、歩はずっしりとしてしまいますが
のんびり歩いても問題ない距離ですね。
黒岳山頂
ハイマツ帯を登っていると、突然山頂が現れます。
山頂標識。奥が大雪山中心部(2021年6月末)
黒岳山頂はとても広く、登山者が多くても比較的のんびりと景色を楽しむことができます。
しかも360度の大パノラマ!
これから歩く道(2021年9月中旬)
山頂周辺。右から登って来ました(2021年6月末)
今度は反対側から撮影。左から登ってきました(2021年6月末)
ここから見る紅葉がキレイ!(2021年9月中旬)
初夏なら大雪山中心部の残雪ゼブラ模様を、秋なら真っ赤な紅葉を楽しめます。
日帰りでここまでの山行でも、十分に楽しめますね。
では、目的地の黒岳石室へ向かいましょう。
黒岳石室へ
黒岳山頂からはドンドン下っていきます。
お花畑あり、岩場ありと楽しいコースです。
(2021年9月中旬)
岩場にはかわいいナキウサギがいますよ~。
「キュッ」鳴き声が聞こえたら、その方向をよく見てみましょう。
ヒョコっと顔を出したナキウサギは、めっちゃかわいいです!
iPhoneでは遠くてナキウサギの撮影ができません…(2021年9月中旬)
望遠レンズを装着したカメラを向けている方が多くいるので、
そのレンズの方向を見るのが簡単ですね。
ここまで来れば、石室の屋根がよく見えます。
もう少しがんばりましょう!
目下に黒岳石室が見えてきます(2021年9月中旬)
夏あたりまでは、石室手前に大きな雪渓があります(2021年6月末)
黒岳石室
いよいよ黒岳石室です。
お疲れ様でした。
石室入口(2021年9月中旬)
石室全景(2021年9月中旬)
向かって右側の建物が石室。手前から管理棟、宿泊部屋、トイレです。
まずは管理棟で手続きをしましょう。
管理棟入口(2021年9月中旬)
管理棟内(2021年9月中旬)
テント場 500円
石室 2,000円
管理棟ではカップラーメンや飲み物、ガス缶やグッズも買えます。
大雪山にある避難小屋の中で黒岳石室だけが多少物販を行っており、賑やかな雰囲気があります。
(多少の忘れ物をしても安心ですが、過信は禁物!)
私は黒岳石室オリジナルTシャツを買いました!
バッチはいつも売り切れ…。
夏季登山はこのエンジ色のTシャツをよく着ています。
石室向かいにはテーブルとイスがあるので、ここでご飯を食べたり、登山者同士お話をしたりと、とても楽しい場所となっております。
情報交換をしたり、装備のチェックをしたり、みなさん思い思いに過ごしています。
テーブルは7卓あるかな?
トイレはバイオトイレです。
トイレ棟(2021年9月中旬)
定期的に人力でオガクズの交換をされているようで、頭が下がります…。
新型コロナウィルスが蔓延してからは4部屋から2部屋に減り、2部屋は携帯トイレブースとなっております。
現在洋式から和式へ変更されています。
使用後はこの自転車をこいでオガクズをかくはんします。
無料の携帯トイレブース
携帯トイレブースは無料です。
1回500円
テント場
いよいよ今回の目的地、テント場です。
テント場は受付正面のハイマツ帯にある細い道を抜けると広がっております。
テント場入口(2021年6月末)
テント場(2021年6月末)
多少傾斜がありますが、比較的フラット。テントは張りやすいです。
右奥に行くと目の前に絶景が広がっているので、お気に入りです。
私のテント(2021年9月中旬)
テント場奥から石室方向(2021年6月末)
テントは30張ほど張れるでしょうか(ゆっくりとできるのは10張程だと思います)。
ハイシーズンではビッシリとテントが並び、トイレ前や石室手前の分岐の広場にもテントが並ぶようです。
ここの人気具合がよくわかりますね。
ここを拠点に大雪山を楽しもう!
今回のご案内はここまでですが、ここを拠点に大雪山を楽しみましょう!
私はここからの御鉢平巡りが大好きです。
テントを張った後からでも、十分に一周できます。
左回りで1時間程歩けば、「御鉢平展望台」があります。
ここの景色が最高なので、ぜひともここまでは行きたいですね。
展望台から望む御鉢平(2021年6月末)
もう少し進めば、北海道標高第2位の「北鎮岳」があります。
急登ではありますが、ここもオススメです。
北鎮岳山頂(2021年9月中旬)
ここより北側に広がっている山々はまるで巨大な爆裂火口。
遠目に見るだけでも大迫力です。
難易度はとても高いが、北の奥まで行くと地球上とは思えない景色が広がっています。
御鉢平の西側まで行けば北海道最高峰の「旭岳」が目の前に、南側まで行けば北海道標高第3位の「白雲岳」も見えます。
写真中央に旭岳(2021年8月中旬)
白雲岳(2021年8月中旬)
大きな御鉢平を歩いて、大雪山の大きさを楽しみましょう!
石室のすぐ隣にある桂月岳からの朝日も最高ですよ。
桂月岳からの朝日(2021年6月末)
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