春が近づいてくると顔を出してくるフキノトウ。
春を感じますし、食べてもおいしいですよね。
そんなフキノトウですが
先日とても痛い目にあったので、記録に残しておこうと思います。
フキノトウは春の味覚
郊外へ行った時にフキノトウが目に入り、天ぷらで食べようと思いいくつか採ってきました。
コロンとした姿がかわいいですよね。
食べると独特の苦味がありますが、
この苦味がおいしいんですよね。
冬の間に体に溜まった悪いものを出してくれるような感じがします。
春の味覚の1つですね。
フキノトウでまさかの悲劇
そんな魅力的なフキノトウ。
いつも天ぷらでいただくのですが、最近少し胃もたれや腹痛を起こすんですよね。
2〜3年前から症状はあったのですが、
天ぷらの油成分が体に合わなくなってきたのだと思っていました。
実際胃もたれする様になっていましたから。
それからも別の食材で天ぷらをたまに食べてはいましたが、
胃もたれする前に食べるのをやめていました。
そして今年も春到来。フキノトウの時期ですね。
今回も胃もたれする前に食べるのをやめれば良いと思い、
フキノトウの天ぷらを数個食べました。
そして約2時間後…、
激しい腹痛が!
今まで経験したことのない種類の腹痛!
ただただ耐えるのみ。
そんなに油がダメなのかと。
もう天ぷらは絶対に食べないと心に誓いました。
そして数時間後、痛みは残っていますが普通に動けるぐらいには回復。
深夜でしたのでそのまま就寝しました。
次の日、
ふと本当に油だけが原因なのかと疑問に思い、
フキノトウについて調べたところ驚きの事実が!
フキノトウアレルギー
…あるのですね、フキノトウアレルギー。
まさかフキノトウでそんなことが。
フキノトウには雄花雌花があり、
この雄花の花粉にアレルギー反応を起こす様です。
今まで聞いたこともなかったので、とても意外でした。
症状は、
「のどの痛み、顔の腫れ、肌のかゆみ、発疹、腹痛、下痢、嘔吐」
と様々。
自分はこの中の腹痛の症状が出たものと思われます。
肝心な雄花と雌花の見分け方ですが、
「雄花の花は 黄色 」
「雌花の花は 白 」
となっています。
並べるとわかりやすいのですが、
単体で見るとわかりづらいかもしれません。
また、雌花だから大丈夫と思っても、
雄花の花粉が付いている場合もあるので油断はできませんね。
今回症状が数時間遅れて現れました。
天ぷらは衣で覆われているので、症状が出るまで数時間かかった様です。
最後にもう1つ注意点。
アレルギー物質は熱で分解されません。
しっかりと加熱したから大丈夫、とはなりませんからお気を付けを。
根には毒!?
そしてアレルギーとは別に、
根にはペタシテニンという毒を持っています。
別名フキノトキシン。
まさかの毒…。
フキノトウを採る際は根まで深く取らない様、気を付けましょう。
まとめ
身近に見かけるフキノトウ。
山菜に詳しくなくてもフキノトウはわかりやすいので、気軽に楽しめる山菜です。
そんなフキノトウですが、意外にも重大な危険性があることを今回の体験で知ることができました。
・雄花の花粉にアレルギー反応
・根には毒
これらは命に関わる可能性もあるので、皆さんもお気をつけ下さい。